学校でのタブレット学習、どんなことをやっている?<1・2年生>

今年度は田代小学校でも全児童にタブレット端末が行き渡り、授業や家庭でのタブレット学習が始まりました。親世代の私たちの時代にはなかった学習方法なので、実際にどんなことをやるの?どんなメリットがあるの?と疑問に思う親御さんもいるかもしれません。

そこで、低学年、中学年、高学年の3回連載で、学校でどのようにタブレットを活用しているのか、各学年の今年度のタブレット学習の目標などを紹介していきます。

まず今回は、低学年の1・2年生です。

1年生のタブレット学習

生活の授業のひとこま。教室前の画面に、先生のタブレットの画像が映し出されています。

先生「落ち葉の表と裏、どうなっている? どう違う?」

子どもたちからはいろんな意見が飛び交います。

先生は「そうだね、裏は葉脈がくっきりでているね」と言って、タッチペンで葉脈に沿って線を描いて見せてくれます。

今日行うのは、葉の凹凸の模様を紙に写し取る「こすり出し」。

先生が葉の上に紙をのせてクーピーでこすり出す様子をタブレットを通して画面で見せると…「きれい~!」と子どもたち。

「いろんな色を使ってもいいんじゃない?」そんな子どもの意見に、オレンジ色を使っていた先生は「そうだね、じゃあ残り半分は黄色にしてみようかな」。子どもたちは画面で先生の作業を見ながら、和気あいあいとした雰囲気で授業が進められています。

この一連の流れを先生のタブレットを通して教室前の画面に映すことで、後ろのほうの席の子にも、細かいところまで見えるよう工夫されています。席の場所によって学びの環境に差が出ないようにするのも、タブレット学習のメリットのひとつですね。

この後子どもたちは校庭に出ていろんな形の落ち葉を拾い、先生が見せてくれたように、好きな色のクーピーを使って「こすり出し」を行うとのことでした。

期待するスキルと今年度の目標

1年生のタブレット学習で期待するスキルや学び、今年度の学習目標について先生にお伺いしました。

<タブレット学習で期待するスキルや学び>

・教科書やノートなどと同じ学習用具のひとつとして、いろいろな人の意見を知ったり、まとめたりする場面で適切に使えるようにする。

<今年度の学習目標>

・タブレットで撮影した写真やタブレットで描いた絵を先生に送ったり、友達と見せ合ったりできるようにする。

2年生のタブレット学習

いろんな科目でタブレットを活用している2年生ですが、今日は音楽の授業で運指の学習をタブレットで行っています。

子どもたちは各自のタブレットで「バーチャルピアノ」のソフトを立ち上げます。

今日は童謡「かっこう」をタブレット端末で弾く練習です。

先生が黒板に鍵盤を大きく描き、ソは小指、ミは中指で

「ソ、ミ~、ソ、ミ~♪」

レは人差し指で、ドは親指で

「レ~ド~、レ~ド~♪」

先生は教室をまわり、子どもたちにやさしくアドバイスされていました。

そのほかにも、

・図工で制作した作品をタブレットで撮影し、工夫した点などのコメントを付けて保存する

・係活動でどんなことをしたいのか入力し、クラスに役立つことをアピール

・先生が作文指導をする際に、内容を細かくわけて書いておき、並べ替えて組み立てを考えるようアドバイスする

・算数のドリル学習

・ニュース記事に目を通し、興味のある分野を掘り下げて読む

などタブレットを活用しているそうです。

期待するスキルと今年度の目標

2年生のタブレット学習で期待するスキルや学び、今年度の学習目標について先生にお伺いしました。

<タブレット学習で期待するスキルや学び>

・文字入力やアルファベットの初歩の学習

・OS(Windows)のインターフェースの理解

・他者の意見との比較検討

・情報収集や整理

など

<今年度の学習目標>

・家に持ち帰った際にも自分でタブレット端末を扱えるよう指導していくことで、次年度以降の学習にも活用できるようにしておく

学年が上がるごとに、タブレット活用の幅も広がっていますね。次回の3・4年生のタブレット学習についての記事は、12月2日(木)更新予定です。