タブレット学習、どんなことをやっている?<5・6年生、ひまわり>

5年生のタブレット学習

 みんな慣れた手つきで机の上にタブレットを準備しています。

 5年生のとある学級では、“得をするのは年上か年下か”というテーマでタブレットを上手く活用して、プレゼンテーションが行われていました。

1グループ4人で、2人組になってプレゼン&ディベート。

 授業の流れは、
 ・自分の意見をタブレットにまとめる
 ・プレゼンの練習(時間を計る、友達に聞いてもらい内容を修正する等)をする
 ・相手に向けてプレゼンするというもの

 さらに細かく
 ・先生が分刻みで課題を指示
 ・子供たちがそれをこなす
 ・先生が教室内をまわりながらアドバイス
と、着実にプレゼンの準備が進んでいきます。

 題材が身近なので、どんどん理由が出てきます。日頃の不満をぶつけるかのように(笑)、〇〇は損!と赤字で一面に書いている子もいました。

 下の写真の様にイラストや自分で調べた円グラフを使ったり、強調したい内容は背面を赤にするなど、工夫がみられるプレゼン資料をたくさん見ることができました。

 文末に絵文字をつけている児童を数名見かけたため声をかけてみると、スマホで普段使っているとのことで、タブレットに触れる日常が垣間見えました。

 お互いのプレゼンの後は、反論タイムです。どちらが得かの割り振りはジャンケンで決めているので、自分の意見とは反対の立場をプレゼンした児童もいたわけですが、とにかく大変な白熱ぶりでした。
 

 ささっとタブレットを操作して資料を提示し、それを真剣に見て意見を聞き、次は自分の意見を伝える。とても有意義な授業だと思いました。

期待するスキルと今年度の目標

 5年生のタブレット学習で期待するスキルや学び、今年度の学習目標について先生にお伺いしました。

<タブレット学習で期待するスキルや学び>

・情報を効果的に活用できる力
・正しい使い方(モラル)

<今年度の学習目標>

・学習発表会で、プレゼンする

6年生のタブレット学習

 6年生は、体育の授業でタブレットを活用しているところを見せてもらいました。

 マット運動をする際に意識したポイントと成果を、動画で提出するようにとの先生の指示。

 壁ぎわのホワイトボードで、それらのめあてを確認します。準備体操を終えるとおのおの練習を始めて、意識するポイントを探っていきます。

 普段の授業ではロイロノートで、それぞれの考え方や作品を共有するという活用も行っているそうです。

 自分のマット運動の動画撮影を他の児童に頼み、跳び箱に向けて走っていきます。6年生ともなると動きが俊敏で、撮影する側もぶれないようにするのが大変です。

 けれど、画面がスマホより大きいからそんなに難しくないとの声もありました。

 動画をチェックして、次の回に活かします。

 何度も撮影&チェックを繰り返し、先生に提出する動画は一点だけとのこと。

 自分の動きやフォームを客観的に見ることができ、上手にできている子との違いを発見することで、さらに上達するということが短時間ででき、体育の授業でも大いに活用されているのがよくわかりました。
 
 また、数名の児童からタブレットは楽しい!との言葉が満面の笑みと共に聞けて、今後の成長がとても楽しみになりました。

期待するスキルと今年度の目標

 6年生のタブレット学習で期待するスキルや学び、今年度の学習目標について先生にお伺いしました。

<タブレット学習で期待するスキルや学び>

・情報共有の時間を短縮
 ↓
・個々の考えについて練り上げる時間にあてる
 ↓
・各教科特有の見方、考え方を育てたい

<今年度の学習目標>

・複数の思考ツールの特長を理解し、目的に応じて使い分ける能力を育てる
・基本的な操作を身につけ、問題解決に活用しようとする態度を育てる

ひまわり学級のタブレット学習

 ひまわり学級2クラス合同での授業の様子です。

この日の内容は、
1.けんさくしよう
 ・グーグル
 ・ヤフーキッズ
 ・ソフトキーボード
2.すきなことば
3.かぶっちゃや~よ(ロイロノート)でした。

 先生の出す課題に対して、どんどん答えをだしていく子どもたち。
ここでも、タブレットを使っていきいきと授業を受ける様子を見ることができました。

 3つ目のテーマ、かぶっちゃや~よは、下の写真のように「あ」から始まる好きなものをみんなで言い合い、かぶらなかった人が勝ちというルールです。

 みんな思いつくものを書いて、ロイロノートに提出し共有します。アイスはかぶった!と残念そうな声があがっていました。

 他にも「くだもの」というお題はBのボックス(ロイロノート内)、「海にいる生きもの」はCのボックスに入れるとの課題を、迷うことなくやっていました。

 ただ先生いわく、タッチが難しく感じている児童もいるので、今はタブレットに慣れる時間とのことでした。

 チャイムが鳴って休み時間に入っても、そのままタブレットを使用して計算アプリで遊んでいる児童が何名かいました。

 担任の先生から、算数の授業で問題演習の際にタブレットを活用しているとお聞きしていましたが、休み時間さえも問題を解いてしまうくらい楽しいなら、とてもいいツールだなと思いました。

期待するスキルと今年度の目標

 ひまわり学級のタブレット学習で期待するスキルや学び、今年度の学習目標について先生にお伺いしました。

<タブレット学習で期待するスキルや学び>

・楽しく集中して問題演習に取り組むことで、基礎学力の定着をはかることができる。
・好きなものや興味のあることについて、自分で調べることができる。

<今年度の学習目標>

・検索補助機能も活用しながら、文字入力をする。
・ロイロノートを活用して、友人の意見や考えを知り、自分の考えを深める。

ここまで計3回でタブレット学習の様子をお伝えしました。
次回は12月16日㈭更新予定です。