田代小には、心が疲れている時、気分が晴れない時などに相談することのできるスクールカウンセラーさんが3名いらっしゃいます。どのような活動をされているのでしょうか。

どんなお仕事をしていますか
希望する児童や保護者に対しての面談だけではなく、授業や給食の時間に校内を見回ったり、今年度初の試みとして、変化が見られがちな4年生のグループ面談を行ったり、6年生とすごろくを通して、楽しいと思うことなどの意識共有を行っています。また、市の制度である子ども応援委員会の活動として、外部の福祉支援機関と連携して支援の手を差し伸べることもあります。
希望者への面談以外の活動をされていることは、ご存知ない保護者が多いのではないでしょうか。今年も予定されている10歳を節目に行うグループ面談はありがたいですね。

お仕事のやりがいを教えてください
悩みを聞く仕事なので辛いこともあるけれど、関われる喜び、好転していく様子を目にするのは嬉しい。様々な環境の人々と話して色々な感動があること。また、校内でのふれ合いを大事にしていて、生徒から名前で呼んでもらうくらい近い存在であることも幸せ。
実は子どもたちとの距離が近いカウンセラーさん。柔らかい物腰でお話されるお人柄で、先生とは違った立場の大人が見守ってくださっている安心感があります。

新学期など環境が変化した時、気にかけてあげるべき子どものサインはありますか
しっかり寝られているか、ごはんは食べているか、友達と遊べているか、といった基本的なことができていればよっぽど大丈夫。生活態度を見て問題がないなら心配することはなく、家族の時間、親が笑顔でいることを大切に過ごして下さい。
親の笑顔があって成長できていくとのお言葉が心に響きました。思い切り遊んで、満腹になってぐっすり眠る。日々の忙しさにかまけて忘れがちな、これらの本質的なことが大切なのだと思いました。

一言お願いします
カウンセリングや相談と聞くと敷居が高く感じるかもしれませんが、そんなことはなく、人に話すことで気持ちが整理できたり、自分の状態を振りかえったり、それまで気付かなかった気持ちに気付いたりできます。アドバイスや解決策を提示するのではなく、できることをやっていくきっかけを探す手助けをします。
印象に残ったのは、日本の親御さんは「親の責任」や「自責」を強く感じる傾向があるけれど、子育てをする中で同じような経験をした人はたくさんいるのだから、とらわれすぎないでとのお言葉です。終始包み込むような雰囲気をまとってお話して下さり、このような方が学校にいて下さることを心強く感じました。
次回の広報委員会からの記事更新予定は、4月21日(木)です。