こんにちは、広報部です。
突然ですが、子どもの校外学習日程を見て、午前中のみのスケジュール?お昼は学校で給食?と思った保護者は私だけではないのでは。
名古屋市科学館では、市内小学校や中学校向けにプラネタリウムの「学習投影」を行っています。小学4年生の場合、11月下旬から2月中旬頃に時間枠の設定があり、市内小学校の9割以上がこの学習投影に参加するために、名古屋市科学館へ来るそうです。
ということで、遠足っぽい感じではなく、授業の一環で、小学4年生用の学習投影を見ることが目的なので、コンパクトなスケジュールになっているんです。
それでは、ひそかな謎が解けた?ところで、4年生校外学習のプラネタリウムの様子をレポートしたいと思います。
いざ出発!
12月の比較的暖かい晴れた日、学校を出発した4年生の一行は、覚王山駅から地下鉄東山線に乗って、伏見駅で降りて目的地に向かいました。
クラスメイトとのお出かけにワクワクが止まらない子どもたち。
カメラを向けると、笑顔でフレームに収まってくれました(笑)
科学館に到着。あの巨大な球体がお出迎え。
学校を出発してから到着まで45分程度の道のりでしたが、大人数が移動するので、同行するだけで疲労が…というのは私だけのようで、終始元気な子どもたち。
科学館のシンボル、巨大な球体の下で、全員がそろうのを待ちます。
実はこの巨大な球体自体がプラネタリウムで、ドーム内径は35m、世界最大級だそうです。
全員そろったら館内に入り、移動を開始。今回はプラネタリウムが目的のため、館内の展示を横目にエスカレーターでノンストップで6階を目指します。
プラネタリウムでリクライニング。
待ちに待ったプラネタリウムへ入室。各自、予め決められた席を目指します。
自分の席を見つけると、さっそくふかふかのシートに座って背もたれをリクライニングしてくつろぐ子どもたち。投影開始までゆったりと過ごしていました。
「冬の星座と太陽・月・星の動き」を学ぶ。
いよいよ辺りが暗くなってプラネタリウムの学習投影が開始。
次のような内容で、盛りだくさん、約50分間のプログラムです。学芸員さんの質問や問いかけに元気に答える子どもたち。学芸員さんの対話を重視する、丁寧に学びをサポートする姿勢が印象的でした。
≪導入≫
・天頂と方角の確認
・12時の太陽の位置(方角・高さ)→夕方までの太陽の動き
・青空の中の月(上弦の月)をさがす
・からだのものさし・・・自分の拳や指を使って距離を測ります
≪夕暮れ≫
・夕方から19時までの太陽・月の動き
≪月の形ともよう≫
・いろいろな月の形(三日月、半月、満月)
・表面の黒いもよう
≪星の見つけ方、伝説など≫
・最近の天体現象
・冬の大三角形・オリオン・カシオペヤ・北斗七星・北極星など
・一等星とその色
≪星の動き≫
・星・月の日周運動
・地球儀と星空の比較
≪宇宙旅行≫
・ロケット打ち上げ(種子島)
・地球と宇宙ステーション
個人的には最後の「宇宙旅行」が一押しでした。宇宙船クルードラゴンに乗り込んで、カウントダウンとともに宇宙へ出発し、ドッキングして国際宇宙ステーションに到着。360度の映像が臨場感いっぱいで、年甲斐もなくワクワクしました。また、国際宇宙ステーションの日本の研究スペースがどこか知ることもできました。
星や月をより身近に感じるきっかけに
子どもたちにプラネタリウムの感想を聞くと、
「空に星がこんなにたくさんあるなんて知らなかった。」
「冬の星座をしっかり学べてよかった。」
「宇宙船がよかった。ロケットに乗って本当の宇宙に行ってみたい。」
など、思い思いに答えてくれました。
都会の夜は明るく、高い建物も多いため、なかなか星座を探すのが難しい環境ですが、プラネタリウムで見た満点の星空が、星や月をより身近に感じるきっかけになったのではないでしょうか。