思春期セミナー(4年生)

25年6月16日 2時間目

4年生に向けた「思春期セミナー」が行われました。

体育館に集まって、助産師さんからのお話を聞きます。

2年前、2年生の時にも赤ちゃんの人形を抱っこする体験などでお話くださった助産師さんです。

4年生は、授業で第二次性徴のことを学んでいるので、その振り返りも兼ねてということで、いのちの元となる卵子・精子、その小さな細胞から、あなたたちが産まれてくるまで。スライドを見せながら、温かく包み込むような声でお話しいただきました。子どもたちも静かに神妙に聞いています。

ここで2人のゲストが登場。

1人目は、赤ちゃんを身ごもって4か月という方。

実際におなかの中の音を聞かせていただくという貴重な体験です。

助産師さんのマイクは、「トクトクトク…」という赤ちゃんの心音を拾いました。

「赤ちゃんは男の子?女の子?」「妊娠中食べちゃいけないものは?」「階段のぼるときつらくないですか?」などたくさんの質問が飛びました。

おなかの音を聞かせていただきました

2人目は、10か月の妊婦さんです!と紹介され、6組の先生(男性)がおなかを大きくして登場しました。みんなは大爆笑!

おなかには8キロ程のおもりを入れています。

「とても動きにくく、かがんだり椅子に座るのすら難しくて、バランスを取るのがとても大変です」という先生。「これに加えて、体調も悪いこともありますからね」と助産師さんがつけくわえ、みんなもたくさんうなずいていました。

これら妊娠の期間を経て、赤ちゃんが産まれたい!という合図を送り、お母さんもそれに応える形で、力を合わせて産まれてくる赤ちゃん。産まれてからは、おうちの人がたくさんの、本当にたくさんのお世話をして、みんなが大きくなったのですと助産師さん。

そして10歳ごろから起こってくる、体とこころの変化についてのお話へ。

男の子、女の子それぞれの体の変わり方と、大人への準備として初めて起こる体の変化に対処する方法をゆっくりはっきりと伝えていただきました。

「プライベートゾーンは、口・胸・性器。自分を含め、いかなる人にとっても大事な場所ということをわかっていてください。お互い『イヤ』なことは『イヤ』と言いましょう」

こころの話では、脳についても言及されました。

「人の脳は、3階建て。例えるなら、1階はカエル。2階は猫:気持ちが加わります。3階が人です。考えがあり、知性や理性があります。ただし知性は勝手には育ちません。色々なことに挑戦して試すことで育ちます。成功しても失敗してもいいのです。そのひとつひとつが糧になっていきます。皆さんもたくさんの挑戦をしてみましょう」

真剣にお話を聞いています

最後に、いのちの大切さのお話です。

「あなたたちは、お父さんとお母さんから命をもらって生まれました。お父さんとお母さんもそうです。10代さかのぼると、何人になるでしょうか。

1024人ですね。あなたは1024人がバトンをつないだ結果、ここにいます」

思春期セミナーは、『僕が生まれた時のこと』という音楽で締めくくられました。

おなかのなかではお母さんから全ての栄養をもらっていたこと。生まれる瞬間、お母さんがどんな覚悟と痛みを伴ったか、そして生まれた赤ちゃんがどんな風に育てられたか。

生まれたての赤ちゃんや、たくさんの親子の写真がスライドで流れました。

4年生のみんなも、自分が小さい時のことを思い出したでしょうか。約10年間、どんなに手をかけて大切に育てられたかを。

広報担当も、生まれた時のことを思い出す機会をいただきました。

みんなもおうちの人と、小さい時のことを話す時間を持てたらいいなと思いました。

助産師の方々、ご協力いただいた先生方、ありがとうございました。