和尚さんに聞いた日泰寺のコト(3年生)

5月30日(金)、3年生は総合的な学習として日泰寺へ行きました。

「日泰寺へ行き、お話を聞いたりお寺の中を見学したりして、学区の歴史に興味を持ってほしい」
それが今回の日泰寺訪問のねらいです。

1年生になりたての春にも行った日泰寺。
グンと成長した3年生ではどんなことを吸収してきたのでしょうか。

道中は地域のみなさんが見守っています

朝8時40分には日泰寺に向けて学校を出発しました。

大小いくつもの横断歩道を渡っていきますが、さすが3年生!
きちんと整列してスムーズに渡り切ります。

途中、お店の人たちやすれ違う人たちが声をかけてくれます。
子どもたちも手を振ったり挨拶したりと嬉しそうに受け答え!

地域の方々に見守られていることを改めて実感できる道中でした。

先生からは「団子屋さん知ってる?」「ここのケーキ屋さんは?」「交番はあそこだよ」などと声をかけてもらいながら歩いていきました。

出されていたゴミを見て「うちは月木がゴミの日だよ!」なんて子も。
ゴミの日をしっかり把握していて素晴らしい!

日泰寺に到着

曇り空のため、暑さをほとんど感じることもなく、みんな元気に日泰寺に到着!

「神様に失礼の無いよう礼儀正しくね」と先生に声をかけられ、山門をくぐる前にはぺこりと一礼。

先生にならってぺこり

「今日はしませんが、あそこは手を清める場所ですよ」
「あそこの煙で痛いところをさすると良くなると言われていますよ」

などなど、歩きながら説明してもらいます。
煙の効果については「ほんとかなぁ…」なんて声も(笑)。

3年生のみんなにはまだ、つらく長引く痛みはわからないですよね!

本堂で和尚さんのお話タイム

本堂の受付を通り、靴を脱いでひやりとした本堂に入ります。

それだけで身が引き締まるような、どこかホッとするような気持ちに。

「こんにちは~」

「帽子を取って記入する紙を用意してください。」

「歴史ある日泰寺を知ることは、田代学区を知る事にもなります。おうちでもお話ししてくださいね。」

先生からのお話を聞き、いよいよ和尚さんからのお話へ!

お話しいただいたのは日泰寺の藤原さんです。

「覚王山日泰寺」という名前は、日本とタイの友好の証の名前なんです。

タイから日本にお釈迦様の骨を分けて頂き、日泰寺がお守りしています。
お釈迦様が祀られている特別なお寺なんですよ。

お釈迦様は2,500年前に生まれ、生まれてすぐに7歩歩いて手を上にかざし「天上天下唯我独尊」と言いました。

日泰寺についていろいろお話していただき、子どもたちは真剣に記入していきます。

覚王山日泰寺の名前は「覚王=さとりの王様=お釈迦様」という意味からきています。

名古屋市民の方々が土地をくれたり資金をくれたりしました。
名古屋市民のご先祖様の方々のおかげで日泰寺が建ったんです。
ですので日泰寺はお坊さんのものではなく、みなさんのものなんです。
恩を市民に返したいと思っています。

お寺とは本来憩いの場であり、今では毎月21日に屋台が出たり、覚王山祭りが開催されたりします。お寺ということに構えず、みんなに楽しく来てほしいと思っています。

というお話も。

名古屋に住んでいたご先祖様によって建てられた日泰寺。そんなお話を聞いて、より日泰寺に親しみがわいてきました。

子どもたちからの質問タイム♪

いろいろなお話を聞いて、気になるところも沢山出てきた子どもたち。
どんなことを質問するのでしょうか!

日泰寺のことをもっと知りたい子どもたち!

Q.お寺と神社の違いはなんですか。
A.神社は日本古来の自然なものに神がいます。水の神とか山の神とか。お寺は、お釈迦様がいるところ。中国から入ってきたものです。

Q.覚王山にお釈迦様の仏像がやってきたのはいつですか。
A.タイの王様からお骨をもらうときに一緒にもらってきました。

Q.日泰寺はいつできましたか。
A.1904年です。

Q.日泰寺は何歳ですか。
A.120歳くらいです。お寺の中では若い方で、1,000歳のものもあります。

Q.お釈迦様の骨はどこにありますか。
A.奉安塔というところにあります。

Q.お釈迦様の骨は体のどこの部分ですか。
A.不明です。骨はインドで2,000個にも分かれて各地に行っています。

Q.五重塔はなぜあるんですか。
A.大切なものをしまう場所なんです。写経などもしまっています。

Q.後ろのゾウはなぜ飾っているのですか。
A.タイのアーティストさんが作ったもののうち2つが日泰寺に来ました。一昨年来たばかりです。

Q.日泰寺のお誕生日はいつですか。
A.11月15日です。

Q.神社やお寺の名前の由来はなんですか。
A.日泰寺は日本とタイの友好から名付けられました。神社のことはわからないのですが、お寺はその土地の出来事などから由来する名前だったりします。

子どもたちは、日泰寺について興味津々で質問が止まりません。

そんなことを不思議に思うなんて!と、子どもたちの視点には驚かされました。

帰り道もシャキシャキ

質問が終わったらお礼をして本堂から外へ。
トイレ休憩をしたら学校まで戻ります。

少し気温が上がっていた帰り道でしたが、「お腹空いた~」を連呼して頑張って歩いていました。

給食室の窓からのいい香りに、3限目を前にして既に給食が待ちきれない様子。

でもやっぱり3年生。体力も付いているようで、最後までシャキシャキ歩いて帰ることができました♪

「お帰り~」教頭先生がお出迎えに♪

さいごに

藤原さんはこんなこともおっしゃっていました。

お釈迦様は、自分を限界に持っていくよりも、無理せずありのままでいた方が幸せだと気付いた。ぐーたらも贅沢もダメ。普通の生活が良い。寝る・勉強する・掃除する、など普通の事をしっかりすれば幸せになれる。

便利な現代にも関わらず、もっともっと…とつい無理しがちな日々ですが、2,500年前のお釈迦様の言葉は現代にむけて投げかけているような気もしました。

いっぱい寝て食べて遊んで学んで…どうか子どもたちが普通に幸せでありますように!

☆子どもたちは日泰寺で学んだことを題材に新聞製作中です。後日張り出されるようですので個人懇談会の際に見られるかもしれません。
お楽しみに♪

たくさん記録しました!